Clockway

項の日記です。

暗がりから池袋を覗く

あなたの京極夏彦先生はどこから?
私は志水アキ先生の「魍魎の匣」コミカライズから!!

ということで、京極夏彦先生の講演会に行ってきました~。わぁわぁ。
もともと幻想水滸伝3が好きで、幻想水滸伝3のコミカライズをやっていたのが志水アキ先生で、志水アキ先生の他作品が気になって手を出したのがはじまりでした。魍魎の匣コミカライズを読んで、原作を読んで、そこからシリーズ順に読んで。時間がある大学生ならではな読書期間をさせていただきました。夏から秋にかけてが一番よく読んでたかな。眠れない夜によく合うのよ、京極夏彦先生作品。
まさかそれからX年近く経ってから作者様ご本人のお話を聴く機会に恵まれるとは思わなかったなぁ…。生きていたら、いいことあるもんだ。
講演会前に企画展を見ていたらご本人がひょっこり登場されたり、帰る前にお手洗いに寄ってお手洗いから出たらご本人が帰られるタイミングだったり。なんともまぁ。いろいろと機会に恵まれたようです。

以下、めっちゃメモったので内容を書けたらと…。
とても面白かったです。
ちなみに会場の博物館の代表の方は元古本屋らしい。ふおぉ。

先生のプロフィール
・デビュー25周年、15代目日本推理協会理事。
・1994年、「うぶめの夏」でデビュー。

・講演依頼の90%がおばけ関連なので、おばけ以外の講演は珍しい。
・池袋は今でこそ大都会だが、江戸時代は田舎だった。
・今回は探偵と民俗学に通じるものがあるという話をする。

□探偵小説とは?
 ー犯罪を取り扱う小説のこと。怪奇小説(ホラー・SF)と分けて作られたジャンル。事件について論理的に説明がつくもの。推理小説とも言う。現在は、ミステリとも呼ばれる。

 探偵小説には、探偵が登場する。探偵とはつまり、ナゾを解く人のこと。テレビドラマでは○○刑事(デカ)とも言う。ナゾを解くためには、ナゾを書く必要がある。ナゾを書くのが推理小説家。

民俗学とは?
 ー特定の土地における記録されていない風習を、訪問や聞き取り(フィールドワーク)により情報を積み重ね、その上で考察をする学問。
 ー民俗学の父は柳田国男と言われるが、柳田は「民俗学」という言葉を嫌っていた。「俗」という言葉が嫌いだからだ。

 民俗学に近いものとして、「文化人類学」がある。文化人類学の方が対象が広い。民俗学は、同じ文化を持つ団体に他者が入り、くらしを考える学問。閉ざされた集落の因習があったとき、それについて、なぜそんなことになったのか推理し、謎解くのが民俗学の常套である。民俗学者は探偵のようなものとも言える。