Clockway

項の日記です。

つれづれなるままにっき2

弟は漢字が書けない。
否、熟語が書けない。
「時」という漢字は書ける。
「時間」になると書けない。

「使い方によって読み方が違うのは、日本語の難しいところだな」

漢字を覚えるのには本を読むのがいちばんだ、とよく聞きます。
本に限らずとも、文字に慣れ親しみ、日本語ってこういうものなのだなーと認識すれば良いのです。
私の場合はゲームで漢字を学びました。主にDQ5で。保育園時代に。
「弟は本は読まないの?」
「電車の写真集を眺めたりはしてる」
「文字を追って、物語を認識することはできないの?」
「できない」
「できないんだ」
「一文字一文字、文字を拾うことしかできない。学芸会の台詞も、一文字一文字、読み上げてから覚える」
「へえ」
「でも、読み上げたものが、いちど頭に入ってしまえば、暗記して言えるようになるから、不思議なものだよねってよく聞く」
「へえ」
「知的障害の子みんなに共通する特徴らしい」
「みんなそうなんだ」
「そう」

彼等は、アニメをみたり、バラエティ番組を見たり、音楽を聴いたりして、インプットすることはできるけど、それを変換する能力が欠如しているのでしょうか?
そこから見える世界はどんなものなのでしょうか。
おもしろいな、見てみたいな、と思いました。